市販の丸鋸で木材を切断しているとき、
「騒音が大きい」と感じることはありますか?
本記事では、騒音を抑えたテーブルソー用の丸鋸を
自作する方法を解説しています。
「騒音を抑えて木材を切断したい」という方は、
是非本記事をご覧ください。
丸鋸本体の作製
まずは、丸鋸本体の作製から行っていきます。
[使用した材]
① MDF5.5mm : 「105mm × 130mm」 2枚
② ベアリング : 「内径10mm、外径26mm」 2個
③ MDF5.5mm : 「116mm × 130mm」 2枚
④ MDF5.5mm : 「60mm × 80mm」 2枚
⑤ MDF5.5mm : 「60mm × 70mm」 2枚
⑥ MDF5.5mm : 「実寸」 2枚
⑦ MDF5.5mm : 「実寸」 2枚
材⑥⑦に関しては、後に使用します。
まずは、材①に穴あけ加工を施し、
ベアリング②を接着剤で固定します(下画像)。
(※画像ではモーター取付穴は3つですが、本来4か所あけておきます。)
さらに、材①②③を接着剤で貼り付けます(下画像)。
材④⑤を接着剤で固定で貼り付けて(下画像)、
筐体に貼り付けます(下画像参照)。
伝動機構の導入
次に、鋸刃の回転軸を変更するための加工を行っていきます。
「切削高さの増加」と「振動削減」の効果があります。
[使用した材]
⑧ ブラシレスDCモーター:「KV330」 1基
⑨ シャフト: 1本
⑩ アルミプーリー:「内径8mm、外径30mm」 1個
⑪ アルミプーリー:「内径10mm、外径30mm」 1個
⑫ 丸ベルト:「径5mm、周長225mm」 1輪
モーター⑧を丸鋸本体に取り付けて、
アルミプーリー⑩を装着して、ねじ止めします。
そして、シャフト⑨をベアリングに通して、
アルミプーリー⑪とベルト⑫を装着します(下画像)。
スライド機構の導入
続いて、丸鋸本体にスライド機構を組み込みます。
[使用した材]
⑬ MDF5.5mm:「116mm × 230mm」 1枚
⑭ リニアブッシュ:「φ16」 4個
⑮ ステンレスパイプ:「φ16」 4本
まずは、材⑥⑦を「モーター側」と「鋸刃側」に仮固定します。
(※モーター側の板には、配線用の穴φ8をあけておきます。)
続いて、材⑬に穴あけ加工を施して、
リニアブッシュを取り付けます(下画像)。
そして、丸鋸を接着剤で固定して(下画像)、
木屑排出用の穴をあけます(下画像)。
性能試験
ここで、丸鋸単体での「騒音・振動性能」をみていきます。
[静音性能]
12V : [0m 80dB / 1m 72dB]
[振動性能]
12V(3960rpm) : [0m, 6.2 / 1m 2.2]
[切削性能]
切削高さ:約33mm
次回
次回、「筐体作製」から「電気系統の加工」までを見ていきます。