本記事では、「スライドソー③(~75dB)」
を自作する方法を紹介します。
[本作品の設計方針]
・持ち運びしやすい大きさ
「450mm × 500mm」 の土台で設計
18Vバッテリーを搭載すれば、屋外での使用も可能
・鋸刃径125mm / レール450mm を採用
⇒ 切断高さが40mm程度で確保
⇒ 長さ30cmまで切断可能
・丸鋸本体を小型化
⇒ 鋸刃をスライドソーの中央に配置可能
⇒ tスロットトラックを左右対称に設置できる
「独自のスライドソーを自作してみたい、騒音を抑えて木材加工をしたい」
という方は、是非本記事をご覧ください。
また、今回搭載した丸鋸の製作方法は、以下の記事からご覧ください。
なお、「材料・部品」に関しては、記事の最後に記していますので、
目次をクリックしてご覧下さい。
本作品 (3-②) の性能
本作品 (3-②)の性能は、以下のとおりです。
[性能]
・騒音「~75dB」(完成状態での騒音値 : 1m地点)
・振動「~1.7」 (完成状態での振動値 : 1m地点)
・切断高さ 42mm
・切断長さ 300mm
土台作製①
[使用した材]
⑫ ベニヤ板9mm :「450mm × 450mm」 1枚
⑬ アルミフレーム2020 :「長さ 40mm」 4本
⑭ アルミフレーム2020 :「長さ 100mm」 4本
⑮ リニアガイドレール :「長さ 450mm」 1式
⑯ アルミフレーム2040 :「長さ 225mm」 2本
まずは、⑫ベニヤ板にアルミフレーム用の穴をあけます。
そして、⑬⑭アルミフレームを組み(下画像)、
ベニヤ板に固定します(下画像)。
その後、⑮リニアガイドレールと丸鋸を装着し(下画像)、
鋸刃が中央に配置されるように、⑯アルミフレームやレールを調整します。
ここで、試し切りを行い直角が出ているかを確認しておきます。
土台作製②
[使用した材]
⑰ ベニヤ板12mm :「70mm × 300mm」 2枚
⑱ ベニヤ板12mm :「75mm × 300mm」 2枚
⑲ ベニヤ板12mm :「80mm × 300mm」 1枚
⑳ tスロットトラック:「長さ 450mm」 4本
試し切りを行い、直角が出ていることが確認出来たら、
⑰~⑲ベニヤ板を接着します(下画像)。
アルミフレームや丸鋸を取り外し、
残りの部分にベニヤ板を接着し、塗装を施します。
その後、アルミフェンスを固定して、
試し切りを行い、直角の調整・確認を行います。
仕上げに、切り込みを入れて、
⑳tスロットトラックを固定します(下画像)。
追加工:ストッパー
[使用した材]
㉑ MDF9mm :「30mm × 30mm」 1枚
㉒ ローレットボルトM4:「長さ15mm」 1個
㉓ tナットM4 : 1個
㉑MDFに穴φ6をあけて(下画像)、
㉒㉓ボルト等でアルミフェンスに取り付けます(下画像)。
追加工:材押え
[使用した材]
㉔ アルミ片 :「幅15mm × 長さ10mm」 2枚
㉕寸切りステン:「M4、長さ70mm」 2本
㉖ アルミ平板 :「幅20mm × 長さ100mm」 2枚
㉗ ホールドダウンクランプ: 2個
㉔アルミ片にM4のタップ加工を施し、㉕寸切りステンを差します。
さらに、アルミ平板に曲げ加工を施して(下画像参照)、
蝶ナットで固定したら完了です(下画像参照)。
お手製クランプは、丸鋸側のtスロットトラックに装着します。
また、㉗ホールドダウンクランプは丸鋸が通らない側の
tスロットトラックに装着します(下画像)。
性能試験
丸鋸本体が完成したので、「静音性能」をみていきます。
(※電圧の設定は、バッテリーの導入を考慮した値としています)
[騒音・振動]
10.8V (2700rpm) : (0m 70dB, 2.7 / 1m 67dB, 1.2)
14.4V (3600rpm) : (0m 79dB, 3.5 / 1m 72dB, 1.7)
18.0V (4500rpm) : (0m 82dB, 2.6 / 1m 75dB, 1.4)