スライド機構を導入する方法は以下の方法があります。
①パイプ + リニアブッシュ
②シャフト + リニアブッシュ
③レール + リニアブッシュ
前作では、①の方法でスライド機構を導入しましたが、
すぐにパイプが傷み、スライド機構に支障をきたします。
そこで本作品では、最も剛性が高そうな③の方法で、
スライドソー(~74dB)を自作する方法を紹介します。
・鋸刃径125mm / レール800mm を採用
⇒ 切断高さが40mm程度確保できる
⇒ 60cmまでの板を切断可能
また、本作で用いた「スライドソー2:丸鋸」の
製作方法は、以下の記事からご覧ください。
なお、「材料・部品」に関しては、記事の最後に記していますので、
目次をクリックしてご覧下さい。
本作品 (2-②) の性能
本作品 (2-②)の性能は、以下のとおりです。
[性能]
・騒音「~74dB」(完成状態での騒音値 : 1m地点)
・振動「~1.3」 (完成状態での振動値 : 1m地点)
・切断高さ 44mm
・切断長さ 600mm
土台作製:アルミフレーム骨格
[使用した材]
⑫ アルミフレーム2020 :「長さ 450mm」 4本
⑬ アルミフレーム2020 :「長さ 800mm」 4本
⑭ アルミフレーム2020 :「長さ 240mm」 4本
⑮ リニアガイドレール :「長さ 800mm」 1式
まずは、⑫-⑭アルミフレームを連結させて、
骨格部分を作ります(下画像)。
そして、⑮ガイドレールを取り付けて、
丸鋸を装着します(下画像)。
土台作製:基板製作
[使用した材]
⑯ ベニヤ板9mm :「450mm × 600mm」 1枚
⑰ ベニヤ板12mm :「450mm × 90mm」 2枚
⑱ ベニヤ板12mm :「450mm × 160mm」 1枚
⑲ tスロットトラック:「長さ 450mm」 2本
まずは、⑯-⑱ベニヤ板を以下のように接着します(下画像)。
(※裏面はビス止めしています。)
この基板にアルミフレーム取り付け用の穴(φ6+φ9)を施し、
「下地処理+塗装」した後、アルミフレームに固定します(下画像)。
仕上げに、⑲tスロットトラックを
ビスで固定したら、切り込みを入れて完了です(下画像)。
性能試験
丸鋸本体が完成したので、「静音性能」をみていきます。
(※電圧の設定は、バッテリーの導入を考慮した値としています)
[騒音・振動]
10.8V (2700rpm) : (0m 72dB, 4.5 / 1m 67dB, 1.1)
14.4V (3600rpm) : (0m 77dB, 3.2 / 1m 71dB, 1.1)
18.0V (4500rpm) : (0m 79dB, 3.9 / 1m 74dB, 1.3)
追加工:ストッパー
[使用した材]
⑳ MDF9mm :「30mm × 30mm」 1枚
㉑ ローレットボルトM4:「長さ15mm」 1個
㉒ tナットM4 : 1個
⑳MDFに穴をあけます(下画像)。
追加工:材押え
[使用した材]
㉓ アルミ片 :「幅15mm × 長さ10mm」 1枚
㉔寸切りステン:「M4、長さ40mm」 1本
㉕ アルミ平板 :「幅20mm × 長さ100mm」 1枚
㉖ アルミ平板 :「幅20mm × 長さ150mm」 1枚
㉓アルミ片にM4のタップ加工を施し、㉔寸切りステンを差します。
さらに、アルミ平板に曲げ加工を施して(下画像)、
蝶ナットで固定したら完了です(下画像)。
本作品 (2-②) の性能
本作品 (2-②)の性能は、以下のとおりです。
[性能]
・騒音「~74dB」(完成状態での騒音値 : 1m地点)
・振動「~1.3」 (完成状態での振動値 : 1m地点)
・切断高さ 44mm
・切断長さ 600mm